練習・発表の機会はどのくらい?
通常のお稽古は、東北大学川内北キャンパスで週2回行っています。
また、私たち東北大学学友会能楽部は現在、喜多流能楽師・粟谷明生先生のお稽古におよそ月に一回参加させていただいています。 夏合宿の際には、泊り込みでお稽古をつけていただきます。
発表の機会は、主に年3回。先生の会である明生会に、春と秋の2回出させて頂きます。
もう1回は、私達部活としての発表会である、自演会です。毎年11月〜12月に行います。
その他にも社会人の方の発表会に参加させて頂いたり、大学祭で発表したりという事もあります。
どんなお稽古をしているの?
私たちが普段お稽古しているのは、 素謡(すうたい)、 仕舞(しまい)、 小鼓です。
素謡とは、 囃子や舞を入れないで謡曲を謡う事です。 仕舞とは、 能の中で見せ場となる一場面を取り出し、 シテが地謡に合わせて、能面や能装束をつけずに舞うものをいいます。 小鼓も、 一つの場面を取り出してお稽古します。素人が能を習う場合、 たいていこのように謡、 舞、 囃子をそれぞれ独立したものとしてお稽古します。 能面を着け、 能装束を着て、 謡曲の始めから終わりまで(つまりちゃんとした能)を演じることは、 プロの能楽師による能の舞台でない限りほとんどありません。
そもそも能とは…
能とは、 室町時代に観阿弥・世阿弥親子によって大成された日本の伝統芸能です…というのはご存知の方も多いと思います。
ではどのような形式の芸能なのかというと、簡単に言えば演劇・ミュージカルと同様の構成をしています。
能のシナリオにあたるものは謡曲(ようきょく)と言います。 謡曲は、 登場人物が喋る台詞と、 物語を進める上で、 背景や感情等を謡いあげる地謡(じうたい)などから構成されており、 一つの曲を通して、 物語になっています。 これに、 鼓や笛などの囃子(はやし)が加わって、 能は構成されています。 主人公はシテと呼ばれ、 話したり、 謡ったり、 舞を舞ったりします。 シテは作品によって武士、 美女、 亡霊など様々です